皆さん、こんにちは。千原です。

10日ほど前から、息子夫婦が自宅リフォームのため、我が家に仮住まいしています。8年前に家を出ていった時の息子はグータラな社会人で、ちゃんとやっていけるのか心配で仕方ありませんでしたが、所帯を持った今、大分しっかりしてきていて、時の流れを感じている今日この頃です。

さて、先日の日経新聞でも報じられていましたが、政府はインターネット上で、法的効力がある遺言書を作成・保管できる制度の創設を目指しているそうです。これからのデジタル社会で、電子署名やクラウド、ブロックチェーンを活用することにより、身近に遺言制度を導入でき、円滑な相続につなげる狙いがあるようです。

遺言書の種類

現時点で、遺言書には以下の3種類があります。

  1. 本人直筆の自筆証書遺言
  2. 公正証書で作成する公正証書遺言
  3. 公証役場で保管する秘密証書遺言

この1.本人直筆の自筆証書遺言に、デジタル遺言書が加えられることになります。

遺言書をもっと身近なものに

具体的には、「デジタル遺言専用アプリ」やフォーマットに必要な情報を入力していくような手軽さで、法的に有効な遺言書であるための細かな決まりを考えることなく、気軽に遺言書を作成することができるようです。

デジタルに明るい世代の人たちなど、今まで遺言書に縁がないと考えていた人たちにも、遺言書を身近に感じてもらえるのではないかと思います。

日本では、遺言書を残す人の割合が8%程度と言われています。それに比べて欧米では実に60~80%となっていて、「遺言書は紳士のたしなみ」と言われるほど、定着しています。日本人の国民性もあるとはいえ、比較にならない少なさです。

遺言の必要性については、私も何度となく言及してきました。財産が有る無しにかかわらず、思いを残していきましょうと。まだという方がいるようでしたら、このデジタル遺言が解禁になった暁には、ぜひご家族のために遺してくださいね。